Zoom webセミナー
初学者対象
PT・OT・STのための医療統計セミナー
日時
2025年3月2日(日)10時00分〜12時00分(予備時間12時20分まで)受付開始9時30分
定員・参加費・最小催行人数
定員:20名 参加費:6,500円(税込) 最小催行人数:10名
対象職種
医療統計初学者のPT・OT・STを対象としています。
講師
角田賢史 先生
湘南藤沢徳洲会病院理学療法士
北里大学医療衛生学部卒業
北里大学大学院医療系研究科医学専攻修了(医学博士)
国際学会発表・論文掲載多数。
概要
臨床の療法士にとって常に新しい情報を入手する作業は必須なのですが…。
臨床の療法士にとって、最新の情報を入手し続ける作業は至極当たり前のことです。プロとしての義務と言ってもいいかもしれません。
論文や学会発表などで発信されることの多いこれらの情報を、正確に読み解き、真偽を見極め、自身の治療プロセスに応用できるかを判断する必要があります。また、その新しい治療プロセスで予測される効果について患者さんにわかりやすく正確に説明する義務もあります。
まず「情報を正確に読み解く」ことが最も重要な第1段階となります。
論文や学会発表の内容を正確に読み解くには。
論文や学会発表などから得られた情報を「正確に読み解く」ためには、医療統計の基礎知識を欠かすことができません。そもそもそのデータがどのように得られたのか、どのような分類に分けられたのか、統計的にどのような処理がなされたのか、統計で得られた最終的な結果が何を意味しているのか。
これがわからないと論文や学会発表を真の意味で「正確に読み解く」ことはできません。
難しく考える前に。超マニアックな統計手法を学ぶ前に。
臨床の療法士が「情報を正確に読み解く」上で必要な統計の基礎知識は、実は案外シンプルです。
それほど難しくない統計の基礎知識があれば論文や学会発表を「正確に読み解く」ことができます。
正確に読み解くことができるようになると、論文を読むことが苦では無くなります。
超マニアックな統計手法は数学の専門家、統計の専門家に任せましょう。
療法士が使用する医療統計を基礎から学びます。
「有意差」とか「p値」とか…、ややこしい用語や数学の概念が苦手意識の根底にあるかもしれません。しかし、これも一度理解してしまえばそれほど難しいものではありません。基本に従って段階的に学ぶことが重要です。また、自分の臨床経験に似た例題やケーススタディを通じて学ぶことで統計の実用性が見えてくると思います。本セミナーではここに重点を置きます。
患者さんのための医療統計を学びます。
医療統計を基礎から学ぶことで、療法士はエビデンスに基づいた判断力を高め、より効果的で信頼性の高い治療を提供できるようになります。また、科学的な根拠に基づいた説明ができるようなれば、患者さんは自分が受ける治療の有効性について納得しやすくなります。統計的な予測をもとに治療の見通しを具体的に伝えられれば不安の軽減に寄与できる可能性もあります。
文献検索の方法も学びます。
とはいえ、まずはさまざまな文献を入手できる能力も必要です。最近では、さまざまな方法、ツールで文献を入手することができます。主要な方法をご紹介します。
セミナー内容
研究や論文の種類やエビデンスの意味
1、ガイドラインとは、エビデンスとは
2、システマティックレビューとは、メタアナリシスとは
3、RCTとは
4、コホート研究とは
5、症例対象研究(ケースコントロール研究)とは
6、横断研究とは
7、症例報告とは
8、エビデンスレベルの高さと研究、論文の良し悪し
論文の構成と読み方
9、論文の構成を知る(論文の書き方の決まり)
10、論文を読むコツ
統計の基礎
11、統計の知識の重要性
12、尺度とは何か
13、代表値(平均値、中央値、最頻値)とは何か)
14、標準偏差
15、分散と標準偏差
16、四分位範囲
17、従属変数と独立変数
18、有意差、有意水準、p値
19、分布の種類、パラメトリック法、ノンパラメトリック法
20、相関、相関係数(r)、相関係数の解析手順
21、差の検定と解析手順
22、回帰分析
文献検索の手法
23、さまざまな文献検索の方法